大阪工業大学で論文試験対策講座を担当するようになって、今年で3年目です。
学生さんの傾向として、
1.暗記は得意(頭が若いので)・・・短答試験(一次試験)は突破可能
2.文章を書き慣れていない・・・論文試験がうまくいかない
というのがあります。もちろん、人によって暗記の得意不得意、文章作成の得意不得意がありますが。
1年目は、とにかくたくさんの知識を覚えてもらおうと、あれもこれもと、かなり詰め込んで講義をしました。
しかしながら、あまりうまくいかず。。。2年目、3年目と伝えることを減らして、大事なことは何度も伝えるようにしています。
知識があれば文章は書ける、というものではないこともわかってきましたし。
3年目の今年は、
答えを出すまでに頭の中で考えたことを全て答案に入れる
これをしつこくしつこく伝えています。
言い換えると、
- 読み手が読みやすいように筋道を立てて書く
- 流れを省略しない
- 答案を見ただけで問題を読み返さなくても内容がわかるように書く
- 導入部分から結論までの流れが素直で、読みやすい
ごくあたりまえの「文章の書き方」ですね。特に目新しいことは言っていません。
ただ、実際に書くとするとなかなか大変です。
全部入れようと思ったら何を書けばいい?どんな順序で書けばいい?と書きながら悩んでもらい、それぞれに自分の文章スタイルを確立してもらうのがゴールです。
4月から1年間、書く練習をしっかりしてもらったので、今の時期になると、それなりに分量も書けるようになります。
私も負けずに文章を書く練習をしなければいけませんね。