化学・バイオ分野の内外特許翻訳・外内特許事務所・化学バイオ部門アウトソーシングで、特許事務所・弁理士事務所をサポートします。
大阪市中央区東高麗橋2-1
ルート中之島ビル504
  1. 化学・バイオの特許「あるある」ブログ
  2. [023] 「おーいお茶 ナチュラルクリア製法2010」特許請求の範囲
 

[023] 「おーいお茶 ナチュラルクリア製法2010」特許請求の範囲

おーいお茶 ナチュラルクリア製法2010の特許について、内容を紹介しています。

 

<公報情報>

特許番号4015631号

発明の名称「容器詰緑茶飲料の製造方法」

特許権者 株式会社伊藤園
商品紹介&背景技術の紹介はこちらの記事を。

今回は、特許請求の範囲です。
わかりやすいように適宜改行を加えました。
【請求項1】
緑茶葉を70〜100℃の加温水にて抽出する抽出工程、
得られた茶抽出液にシリカを添加して茶抽出液中のオリ成分を当該シリカに吸着させる吸着工程、
酸処理された珪藻土を用いて珪藻土濾過を行う珪藻土濾過工程、
殺菌工程及び
容器充填工程
を含む容器詰緑茶飲料の製造方法であって、
吸着工程では、シリカを添加する茶抽出液を20〜40℃に冷却することを特徴とする容器詰緑茶飲料の製造方法。

①お茶を入れる
②お茶にシリカを加え、オリ成分をシリカに吸着させる
③珪藻土で濾過する
④殺菌する
⑤容器に詰める

という5工程からなる製造方法ですが、
①でお茶を入れた後に(当然まだ熱いまま)、一旦20〜40℃まで冷やした後に②のシリカ吸着を行う点が特徴です。

ここで、この発明の目的を振り返ると、

 

「長期保存してもオリを発生しない」「加温販売に適した」容器詰緑茶飲料を製造すること

でした。

オリ発生防止に効果があると思われる工程は、上の②の吸着工程と③の濾過工程です。

その他の工程は、お茶入りペットボトルを製造する通常の方法と思われます。①の工程で「70〜100℃」となっているのは、美味しいお茶を入れるのに適した温度ということでしょうね。

では、オリ発生防止ということであれば、吸着可能なものは全て吸着させ、濾過可能なものは全て濾過してしまえばよいのでは?という疑問もわきます。
  • 化学分野のこんな案件、ココだけ手伝って欲しい・・・
  • ちょっとややこしい翻訳の案件があるんだけど・・・
  • こんな仕事依頼したらどれくらいでやってもらえるの?

これくらいの確度でも、ご遠慮なくご相談ください。

まずは、お話からはじめましょう。

電話でのお問い合わせはこちら


☎ 06-6948-5867

 大阪市中央区東高麗橋2-1
ルート中之島ビル504
 

お問い合わせ